高等専修学校
1.高等専修学校の役割
高等専修学校(専修学校高等課程)は、中学卒業者を対象に実務面にウェイトをおいた教育を行っています。
個性を尊重した教育の大切さが求められるなかにあって、高等専修学校は多様化する生徒のニーズに応える後期中等教育機関として、非常に重要な役割を果たしています。
このため、国や地方公共団体においても高等学校に準じて振興が図られ、社会的にも高等学校と並ぶ後期中等教育機関としての評価が定着しています。
2.高等専修学校の分野と学科
専修学校は、文部科学省により「工業」「農業」「医療」「衛生」「教育・社会福祉」「商業実務」「服飾・家政」「文化・教養」の8つの分野に分類されています。
令和7年度の学校基本調査によれば、都内にある私立専修学校374校のうち、高等課程を設置しているのは39校です。医療関係(おもに准看護)、衛生関係(調理、製菓、理容・美容)、文化・教養関係の学科を置く学校が多く、なかには複数の分野の学科を持つ学校もあります。
3.修業年限
専修学校の高等課程には、学科によって1年制から5年制までいろいろなコースがあります。調理学校はおもに3年制ですが、1年制のコースや夜間のコースをもつ学校もあります。准看護学校は2年制、理容美容学校は2年以上、そのほかは3年制の学校が多くなっています。
一定の要件を満たした3年制を卒業すると、専門課程(専門学校)に入学することもできるほか、大学入学資格の指定を受けている学校であれば、大学や短大を受験することも可能です。
4.大学入学資格付与(高等学校卒業程度)指定校について
①修業年限が3年以上 ②卒業に必要な総授業時間が2,590時間(74単位)以上などの要件を満たし、かつ文部科学大臣が指定した学科の修了者は、高等学校卒業者と同等以上の学力があると認められ、大学入学資格が得られます。
この指定校制度ができる以前、高等専修学校修了者は大学入学資格が認められていませんでした。このため、3年制の高等専修学校修了者であっても大学・短期大学に入学できないばかりか、高等学校卒業を基礎資格とする各種の国家資格についても受験の機会を奪われていました。
そこで、大学入学の機会を拡大するとともに、後期中等教育の多様化・活性化に資することを目的に、昭和60年9月「大学入学に関し、高等学校を卒業した者と同等以上の学力があると認められる者」の規定が一部改正されました。
| 修業年限 | 授業科目 | ||
|---|---|---|---|
高等専修学校 |
1年以上 大学入学資格付与校は3年以上 |
実務を学ぶ専門科目が中心 | 目指す職業分野の知識や技能を学ぶ専門科目を中心に、座学だけでなく実習や実技など実務面にウェイトを置いた教育を行っています。 |
高等学校 |
全日制
3年 定時制・通信制 3年以上 |
普通科目が中心 | 普通課(国語・地理歴史・公民・数学・理科・保健体育・芸術・外国語・家庭・情報)を中心に学びますが、専門教科(農業・工業・商業・水産など)を学ぶ「専門学科」などもあります。 |
5.高等専修学校に対する助成策
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