スペシャリストになろう

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ハイテク技術で生命、暮らし、環境を支え未来を拓く

安心して服用できる薬をお届けするために。知識と技術をフル活用して品質管理に取り組んでいます。

山本 彩乃 さん
バイオ技術者

山本 彩乃さん YAMAMOTO AYANO

専門学校東京テクニカルカレッジ バイオテクノロジー科 2011年卒業

■神奈川県立元石川高等学校出身

ニプロファーマ株式会社春日部工場勤務。多岐にわたる医薬品の品質管理担当として各種試験を行う。業務は集中力と注意力が要求され、女性も多数活躍。

取得資格:
中級バイオ技術者

生活に身近なところから化学への興味を膨らませてきました。最初は料理。混ぜたり熱を加えて素材が変化することに「料理って化学だな」と興味を持ち、食品の実験・分析を学べる専門学校に進みました。そこでは医薬品の授業もあり、人々の健康に関わる薬の品質管理を仕事にしたいと思うように。希望通り、製薬メーカーに就職することができました。

ニプロファーマ春日部工場は、降圧剤から糖尿病、向精神薬まであらゆる薬の受託製造拠点です。剤型を「錠剤」に特化し、多品種・少量生産ができるのが大きな特徴であり強みといえるでしょう。私はここで品質試験を担当しています。一つひとつの錠剤に、有効成分が規定量入っているかを確認する定量試験や、見た目から異物混入などを判断する外観検査、そして安定性試験。いずれも気を抜けない作業です。なかでも定量試験はピペットの操作という初歩からスタートしましたが、いまでは高速液体クロマトグラフィーによる高度な分析を行えるようになり、入社後の成長を実感しています。私が検査した薬が全国のお客様のもとに届き、問題なく服用できていること、そして少しでもお客様の健康に貢献していると思えるのがやりがいですね。今後は、製造工程で使う精製水に大腸菌などが混入していないか分析する微生物試験も担当する予定で、専門学校で学んだ知識がより活用できそうです。最近は「リケジョ」と呼ばれたりしますが、奥深い化学の仕事に関わる女性が、もっともっと増えたらいいなと期待しています。


学科COURSE
専門学校で学ぶなら…

学科 内容
バイオテクノロジー科 /
生命工学技術科
遺伝子やDNAなどの生物のさまざまな働きを健康・食料・環境・エネルギーに活用するために、必要な技術や知識を学ぶ。
自然環境学科 人と自然の共生について考え、自然の中での体験実習を通して、森林・河川などを管理・保全する基本的な技法を学ぶ。
環境・バイオ科 環境の調査、分析、評価ができ、環境保全に関する知識を持った環境のスペシャリストを育てる。
野生動物保護専攻(科) 自然環境を理解することを柱に、絶滅が危惧される希少動物の保護、飼育、繁殖、野生復帰などを学ぶ。

仕事JOB
たとえばこんな仕事が…

職種 内容
化学分析スタッフ 公的研究機関をはじめ、医薬・化学・食品メーカーなどで技術者として分析・開発・管理を行う。
食品衛生指導員 営業施設の巡回指導、食中毒予防の広報活動、営業許可事務についての相談などを行う。
環境コンサルタント 環境保全の専門知識に基づき、企業や団体などに環境保全の企画立案・調査・解析などのコンサルタント業務を行う。
機器分析スタッフ 研究施設、メーカーの技術職・技術営業職として、化学分析に使う専用機器の管理、保守、相談などを行う。
ビオトープ管理士 野生の生き物(BIO)が生息する空間(TOP)を守り、健全な自然体系を回復させ、自然と伝統が共存した美しいまちづくり・くにづくりを実践する技術者。

資格LICENSE
役立つ資格や検定…

資格 内容
バイオ技術者認定試験

B

バイオテクノロジーの学科の修了者を対象にした認定試験。専門学校生は中級は2年以上、上級は3年以上の修了で受験できる。
公害防止管理者

国E

法律により工場などに有資格者の設置が義務付けられている。大気関係、水質関係、騒音・振動関係、粉じん関係、ダイオキシン類関係などに種別されている。
環境計量士

国E

汚染・騒音・振動・有害物質などのレベルを正確に測定し、分析を行う。環境計量士(濃度関係)、環境計量士(騒音・振動関係)、一般計量士の区分がある。
ビオトープ管理士

E

(公財)日本生態系協会が認定する資格。生き物や法制度に関する知識から、技術、評価力や応用力まで幅広い観点で認証。ビオトープ計画管理士とビオトープ施工管理士の部門がある。

資格の欄の見方

  • 国 国家資格(国が法律に基づいて省庁の名前で与える資格)
  • 無印 業界団体などが独自の基準により実施する資格試験や検定試験
  • A 指定の専門学校を卒業すると同時に取得
  • B 指定の専門学校を卒業すると同時に受験資格を取得
  • C 専門学校を卒業、一定の実務経験を経て取得
  • D 指定の専門学校を卒業後、一定の実務経験を経て受験資格を取得
  • E 専門学校で資格試験のための教育を受ける