スペシャリストになろう

メカニカル・自動車整備iconメカニカル・自動車整備

車からロボットまで“ものづくり大国日本”の原点

できるだけ早く、でも確実に直すことを心がけています。誰が何を言おうと、自分のやりたいことをやるのがいちばん。

齋藤 功二 さん
自動車整備士

齋藤 功二さん SAITO KOJI

東京工科専門学校世田谷校(現・専門学校東京工科自動車大学校世田谷校) 自動車整備科 1997年卒業

■東京都立忠生高等学校出身

専門学校卒業後、フェラーリをはじめ、ロールス・ロイスやベントレーなどの販売やメンテナンスを手がけるコーンズ・モータース株式会社に入社。フェラーリのメカニックとして活躍中。2013年には、世界中のフェラーリ・メカニックが腕を競う「フェラーリ・テクニシャン・チャレンジ」で1位となり、ベスト・テクニシャンに輝いた。

取得資格:
二級自動車整備士(ガソリン・ジーゼル)

小さなころから車が好きで、おもちゃを分解して組み直すのも好きでした。就職を考えたとき、せっかく車を扱うなら国産車よりもフェラーリやロールス・ロイスの方がおもしろそうだと、当社の会社説明会に参加しました。

最近は車の電子化が進んで、直すのが難しくなっています。不具合とは別の場所のコンピューターにエラーが出たりすると、なかなか原因にたどり着けません。そんなときは、考えられる原因をひとつずつ潰していきます。わざと不具合を起こして、どんな症状が出るか確認することもあります。そのときは解決につながらなくても、次の仕事につながることもあるので、時間をかけるのは仕方がないですね。やってもやっても直らないときは嫌になることもありますが、それが直ったときはやっぱり嬉しいですよ。できるだけ早く、でも確実に直すことを心がけています。

ここは新しい車だけでなく、古い車の整備も行っています。新しい車はちょっとした不具合でもエラーが出るので、直しても体感があまり変わらないこともあるのですが、古い車は直したら直した分だけ良くなるので、直しがいがありますね。

電気自動車やハイブリッドカーも増えていますが、車の基本的な構造は昔からそれほど変わっていません。ですから基本が身につき、自動車整備士の資格も取れる専門学校は、いいところだと思いますよ。経験がものをいう世界で、大変なことも多いのですが、誰に何を言われようと、自分のやりたいことをやるのがいちばんだと思います。


学科COURSE
専門学校で学ぶなら…

学科 内容
自動車整備科 自動車整備士資格の取得を目指して、構造、点検、整備など基本的な技術を習得する。
機械設計科 汎用工作機械など生産機械に関する機械工学の知識やCADなどの技術を総合的に学ぶ。
航空整備科 2等航空整備士の資格取得を目指し、航空機の整備・点検・保守の知識と技術を習得する。
電子機械科 コンピュータや電子回路で制御されている機械を動かすための仕組みについて学ぶ。
ロボット科 プログラムやマイコン制御などの基本から、パーソナルロボットや最先端の二足歩行ロボットの技術まで幅広く学ぶ。
CAD設計科 機械設計に必要な設計図を描くために、2Dや3DのCADを用いて、実践的な技術・技能を習得。

仕事JOB
たとえばこんな仕事が…

職種 内容
自動車整備士 整備工場やディーラーで安全走行のために車の点検、調整、整備を行う。
メカニカルエンジニア 大規模な工業用機械から家庭用機械まで、安全で効率のよい機械の開発、設計、検査などを担当。
セールスエンジニア 顧客のニーズを自社エンジニアに忠実に伝える。また逆に自社製品を顧客先で説明するなど、営業と技術者と両方の役割を兼ねる。
航空整備士 飛行場などの航空関連企業で、機体を構成する部品の性能、精度の点検や保守を行う。
CADオペレーター 設計事務所やメーカーの設計部などで、デザイン画やラフスケッチなどをもとにCADソフトを使って設計図を製作する。

資格LICENSE
役立つ資格や検定…

資格 内容
自動車整備士

国B

2級は2年以上、1級は4年以上の修業年限で卒業と同時に国家試験の受験資格を得られる(実技試験は免除)。2級取得後3年以上の実務経験で1級の受験資格取得も可能。
航空整備士

国B

航空機の整備・点検を行うために必要な資格。航空機の重量などによって1等~2等まである。
CAD利用技術者試験

E

機械・建築の世界で必要不可欠な設計・製図などに使われるCADシステムの利用技術を評価・認定する資格。

資格の欄の見方

  • 国 国家資格(国が法律に基づいて省庁の名前で与える資格)
  • 無印 業界団体などが独自の基準により実施する資格試験や検定試験
  • A 指定の専門学校を卒業すると同時に取得
  • B 指定の専門学校を卒業すると同時に受験資格を取得
  • C 専門学校を卒業、一定の実務経験を経て取得
  • D 指定の専門学校を卒業後、一定の実務経験を経て受験資格を取得
  • E 専門学校で資格試験のための教育を受ける