INTERVIEW
専門のリアル

東京YMCA医療福祉専門学校

東京YMCA医療福祉専門学校
―介護福祉士という仕事に関心を持つようになったきっかけは?
佐藤  7歳下にダウン症の弟がいるので、子どもの頃から障害を持った方のケアを身近に感じていました。兄と姉、弟と私の4人兄弟ですが、私は弟と一番年が近く、家族の中でも特に長い時間を一緒に過ごしていたので、弟を通していろいろなことを経験させてもらったと感じています。弟が放課後のデイサービスで楽しそうに体を動かしながら遊んでいる様子を見て、こうした施設で自分も障害を持った子どもたちに関わる仕事がしたいと自然に思うようになりました。 ―
―東京YMCA医療福祉専門学校を選んだ決め手は何ですか?
佐藤 私の高校に説明に来てくれた広報担当の方の感じがよかったというのも大きいのですが、最終的な決め手になったのは実習の量が多く、内容的にも充実していることでした。単に介護福祉士の資格取得だけを目指すのではなく、就職する前に身につけておくべき技術がしっかりと学べそうだと思い本校を選びました。
―学校では毎日どのようなことを勉強していますか?
学生B 1年目は高齢者介護のことを学ぶ時間が多かったです。社会的ニーズの高い認知症についても学んだのですが、種類や対応方法といった理論を学ぶだけでなく、みんなで輪になってパラシュートという大きな円形のシートの端を持って上げ下げするレクリエーションの実践など、体験を通して気づいたこともたくさんありました。演習では、車椅子の操作方法や、移乗介護などの技術を学びました。車椅子に乗って学校から国立駅まで往復したり、実際に車椅子からベッドに移乗しながら体の動きを確認するのですが、介護する側とされる側の両方を体験することで、例えば、黙ったまま介助されると次に何をされるのかわからず不安が増すことなど、身をもって知ることができました。相手の立場に立った声かけは、介護の現場では特に大切なことです。
―実際に専門学校で学んでみて特に印象的な学びはありましたか?
佐藤 手話の授業が特に面白かったです。聴覚障害の方の介護についてはこれまで特に意識したことがなかったのですが、手話自体には興味もありましたし、1年かけてしっかりと学ぶことができたのでスキルを習得するという意味でもよかったです。実習では、グループホーム、小規模居宅介護事業所、デイサービスの3箇所で現場を体験させていただきました。
―これからの学びに期待しているところは?
佐藤 管による栄養摂取やたんの吸引などを行う医療的ケアがあるのですが、こうした医療的な技術を学ぶ演習が2年の後半にあります。そのほか、心臓や腎臓などの内部障害を持った人向けの調理を学ぶ実習もあるので、それぞれのスキルをしっかりと身につけて将来に備えていきたいと思っています。
―今後の目標を教えてください。
佐藤 もちろん、2年次の1月にある介護福祉士の国家資格試験の合格を目指していますが、これに関してはカリキュラムの中に試験対策の時間があり、3人1組のグループワークで試験対策を進めていくことができるので心配はしていません。それぞれが抱えている障害のかたちは様々で、元気に体を動かせる子もいれば、車椅子に横たわったままの子もいるでしょう。
一人一人の特性に合わせたケアができるよう、今は知識も技術もできるだけたくさん吸収していきたいです。