ROUTE2
高校を卒業して

専門学校の現状と高校卒業者の進路

専門学校への進学率16.8%。進路選択に見られる実学志向

 令和2年3月に全国の高校および中等教育学校を卒業した104万3千人の進路の内訳は、51.1%(53万3千人)が大学進学、16.8%(17万5千人)が専門学校進学となっています。これに短大進学4.2%(4万4千人)を合わせると、全体の72.2%、7割以上が高等教育機関に進学していることになります。令和元年度に50%の大台に乗った大学進学率は、2年度もさらに1.1ポイント増加、専門学校進学率も昨年比0.5ポイントのプラスで、2年連続の上昇となりました。卒業者総数が1万3千人減少しているなかで、大学と専門学校は進学者実数もそれぞれ1.1ポイント、1.6ポイントの増加を示しています。逆に大学浪人などを含む「その他」は昨年比マイナス1.7ポイント、実数では約2万人減少しました。

 若年労働市場の人手不足は今後も深刻化が避けられません。企業の採用意欲は高いものの、学歴以外の部分でアピールできる能力が若者たちには求められています。「大学に行けば就職できるわけではない」という危機感は高校生の間にも広まり、進路選択にあたっては実学重視の傾向が強まっています。しっかりと将来設計を考えさせるキャリア教育の浸透などもあって、専門学校への進学者は今後も一定の割合で推移していくと見られます。

高校新卒者の進路状況(令和2年3月卒/全国)
高校新卒者の進路状況(令和2年3月卒/全国)
高校新卒者の進路状況の推移
高校新卒者の進路状況の推移

高校卒業が原則だが、別ルートからの入学も可能

専門学校の入学資格は原則として「高等学校卒業程度以上」で「年齢が18歳以上」と定められています。では高校を卒業していなければ専門学校に入れないかというと、そうとは限りません。まず、高校に行かなかったとしても高校卒業程度認定試験に合格していればもちろんOK。また、専修学校高等課程(高等専修学校)の3年制以上の学科を卒業していれば、それも高卒と同じです。ほかにも海外の日本人学校や、日本国内の外国人学校を卒業した人も高卒と同様に扱われます。最近多いのが民間のフリースクールやサポート校に通っていたケースです。高校の通信課程などと連携したカリキュラムであれば問題ありません。また正式に高校卒業の資格が得られないとしても、18歳以上で「どうしても専門学校で勉強したい」という強い意思があるならば、入学を希望する専門学校に相談してみてください。それぞれの専門学校長の判断で「高等卒業と同等の学力がある」と認定されれば入学が許可される場合があります。

専門学校へのおもな入学ルート
専門学校へのおもな入学ルート