INTERVIEW
専門のリアル

発声の基礎から感情表現まで。
声優としての演技力を確立させていく学びの日々。

小坂 一天 さん

小坂 一天さん KOSAKA HITEN


専門学校 東京アナウンス学院
放送声優科 2年
※放送声優科は2023年4 月より声優科へ学科名変更
N高等学校 卒

ラジオ番組に夢中になっていた中学3年生の頃、声だけで世界観を表現する声優という仕事に憧れていました。そして50年以上の実績があり、多くの実力派声優を輩出してきた東京アナウンス学院の門を 叩きました。今は表現の引き出しを増やす日々です。

 好きなアニメの声優が出ているラジオ番組を楽しく聴いていた中学生の頃、声優への憧れが目指す職業へと変わりました。ラジオから流れる制作現場の裏話などの話術や、仕事に向き合うひたむきさに人間としての魅力も感じました。

 東京アナウンス学院にはオープンキャンパスにも足を運びましたが、声優を目指す道のりや現実なども含めて、丁寧に説明してくれました。「本気で目指す気があるなら、ぜひおいで」という学校側の姿勢に信頼を感じて入学を決めました。

 先生方も、ダンサーや舞台俳優、ラジオDJやアクション俳優など多彩で、こちらが本気でぶつかっていけばしっかり受け止めてくれます。1年目は発声と発音や、アーティキュレーション(滑舌)の基礎はもちろん、演技の指導では、自分の殻を破っていくこと、感情の内面に徹底的に向き合うことなど、表現者としての学ぶべき多くのことを吸収させてもらいました。

 ひとつのセリフにも、その言葉の中で自分はどんな感情を表現したいのか、ということを徹底的に考えさせられます。怒りなのか、悔しさなのか、喜びなのか。その大きさはどれくらいなのか。感情を表現するためにエピソードを共有するグループワークもあります。お互いに刺激を与え合いながら、感情表現の引き出しを増やすことができるとてもいい学びの時間です。

 全身を使ったお芝居と違い、声優は、マイクの前で映像に合わせて声だけで表現します。感情と映像のタイミングを調整していくには、演技力の基礎がとても重要です。映像に合わせようとする前にきちんと自分の芝居ができるかが重要なのです。それらをしっかり学ぶことができるのは、今の自分にとって大きな自信になっています。「声優になること」が私の到達点ではありません。目標は「声優であり続けること」、声優として成長し続けることです。2年目はオーディションも増えてきます。夢の実現に向けて、飛躍の1年にしたいと思います。